JAL関係の個人ブログでJGC修行をよく聞くけど、JGCってなんだろう?
JGCとはJALグローバルクラブの略で、JALにたくさん乗っている人向けの上級サービスのひとつなんだ♪
JALのマイレージサービスでJALグローバルクラブ(JGC)という言葉を見たことがありませんか?
これらはJALのサービス(JALのフライトの搭乗、JALカードやJALショッピングの利用など)をたくさん利用することで、今後のJALおよびJALと提携している航空会社の搭乗の際により上質で快適なサービスを受けられる制度、JMB(JALマイレージバンク) FLY ON プログラムのひとつです。
2023年12月までは特定のJALカードを用意し、JALと提携航空会社のフライトのポイント(FLY ON POINT)や回数でサファイア会員になる基準を達成するだけでJGCに入る資格が取れます。
今回はJGCのメリット・デメリットをそれぞれ5選を紹介し、JGCを取ってほしいおすすめの人もお伝えします!
JGCのメリット5選
メリット1 国内外のサクララウンジや海外の航空会社系ラウンジでくつろげる!
私がJGCを取りたい一番の動機といえばラウンジが利用できることでした!
JALサクララウンジは一部クラス・運賃での搭乗時はもちろん、JAL CLUB ESTカードの特典やキャンペーンなどでもらったクーポンの活用、一部空港を利用する前に有料での事前申し込みで利用が可能です。
しかし、JGC会員になるとフライト前に予約なし・無料でサクララウンジに滞在できます。
サクララウンジに来たら食事(国際線のみ)とスナック、アルコールを含むドリンクを味わいながら静かにソファでくつろぐことができます。
あるいはWi-Fiやコンセントも完備しているため、コワーキングスペースのようにパソコンを出してフライト前の一仕事をするのもいいでしょう。
しかもJAL便だけどコードシェアで他社運航の場合やJALが加盟しているoneworldの他社便でも各航空会社のラウンジを利用することもできるよ♪
メリット2 専用カウンターや優先保安検査場、優先搭乗などで混雑知らず!
JGCを取る前はとにかく行列で待たされるのが大変でした。
国内線でも手荷物預けに行列ができたり、保安検査場で行列ができたり、やっと搭乗だと思ったら搭乗口で行列ができたり、目的地に着いたら飛行機から降りる際にも行列ができたり手荷物を受け取るにも時間がかかったり・・・
これが国際線だと専用レーンが使えるファーストクラスやビジネスクラスではない限り入出国の審査や税関などで行列に並ぶことになり、せっかく目的地に着いたのに立ちっぱなしで疲れてしまいます。
そこでJGCを取ることで、ファーストクラスやビジネスクラスに乗らなくてもある程度の混雑から抜け出すことができるサービスを利用できます。
- JGC専用カウンターやビジネスクラスカウンターが使えるので荷物を預けるだけでも行列が少なくて済む!
- 空港によっては専用エントランスを利用して優先保安検査場を利用して早く済ませられる!
- 優先搭乗を利用して一足先に機内へ!
- 前方座席指定サービスを利用してあらかじめ前の座席を確保することで早く飛行機から降りることができる!
- プライオリティバッゲージサービスで預け荷物を早く受け取れる!
上記のサービスを利用することで、行列によるストレスから少しでも解放され、フライトの疲れの緩和につながることができます。
ただし、フライトのシーズンや就航先などによってはJGCのサービスを利用しても行列で並ぶことがあるので、注意してください。
メリット3 会員専用デスクで電話での予約や問い合わせが便利に!
ネットが発達し、メールやSMS、LINEなどで問い合わせできる現代でも、電話の方がやり取りが早いです。
しかし、JALに限らず航空会社の電話の問い合わせはとにかく待ち時間が長いことが多いので、時間と通話料がもったいないです。
そこで、JGC会員専用予約デスク電話を利用することで、電話につながりやすくなります。
JGC会員専用予約デスクの電話番号はJGC入会時のパンフレットやステイタスカードに書かれているので、そこから電話をかけてみましょう。
するとすぐにつながることが多いので、体調不良をはじめとする諸事情での予約キャンセルやJALのマイルを使った他社航空会社の特典航空券の予約・発券に使うといいでしょう。
もちろん、oneworldの世界一周運賃やなかなか予約が難しい一部の国際線ファーストクラスやビジネスクラスの予約にもこの電話番号が使えます。
ただし、時間帯やシーズン、トラブル発生時などにはJGC会員専用予約デスクでも電話がつながるまでに時間がかかることもあるので、ご注意を。
ちなみにJMBのクリスタル会員やサファイア会員、JGCプレミア・JMBダイヤモンド会員の専用予約デスクもあるので、JGC専用予約デスクに電話をかける前に各ステータス会員の専用予約デスクに電話をかけてみるとよりつながりやすいよ
メリット4 国内線の優先キャンセル待ちで乗れるチャンス!
クラスJやファーストクラスに乗りたいけど満席、あの便に乗りたいけど満席だから空席待ちに賭ける!
そんな空席待ちの方に朗報です。
空席待ちではJMB FLY ON プログラムやoneworldのプライオリティサービスのステータス優先順で名前が呼び出されます。
つまり、JMBダイヤモンド・JGCプレミア・oneworldのエメラルド会員の次にJGC会員が呼び出されるので、空席待ちの座席をゲットできる可能性が上がります。
ただし空席が少なくてJGC会員より上の上級会員で埋まってしまうこと、JGC会員だけでなくJMBサファイア・クリスタル会員、oneworldのサファイア会員も同時に呼ばれるので必ずしもキャンセル待ちを取れると約束できるものではありません。
また、空港でのキャンセル待ちは決められた時間と場所に行き、そこで名前を呼ばれなかったら空席待ちをキャンセルされるので、うっかりキャンセルのないように対策を取りましょう。
メリット5 カードを持っていれば半永久的にJGC会員のままでいられる!
JGCに入るにはJMBサファイア会員になるだけでなく、JALカードでCLUB-AやCLUB-Aゴールドなどの上級カードを持つ必要があります。
しかし、CLUB-A以上のJALカードかJMB会員の退会やJGCの制度変更がない限り、JGC会員は有効期限がありません。
JMBクリスタル・サファイア・ダイヤモンド・JGCプレミア会員は有効期限があるのに、JGC会員は有効期限がないので、ほぼ半永久的にJMBサファイア会員と同程度の資格を得ることができます。
ただし、JGC入会には有効期間があるので(JMBサファイア・ダイヤモンド会員で次年度ステータスが受けられない場合、サービス期間が終了する3月末まで)、できるだけJMBサファイア会員になったタイミングで申し込むといいよ!
番外編:JGCのその他の特典
JGCの上記以外の特典ををまとめました。
- 毎年初回搭乗時に3000マイルもらえる(JALカードCLUB-A以上の同特典と合わせて5000マイル!)
- フライトごとにボーナスマイルがもらえる
- JMBダイヤモンドより少ない条件でJMBダイヤモンドとほぼ同じサービスを受けられるJGCプレミア会員になれる
- 預け荷物の容量や個数が増える
- 同行者1名なら専用カウンターや専用エントランス、ラウンジを利用することが可能
- 1名につき2000マイルのラウンジクーポンを使うことで上記に加えてさらに同行者2名がラウンジを利用することができる
- CLUB-A以上の家族会員は修行しなくてもJGC会員になれる(ただし家族会員のカードの年会費がかかる)
- JGCのパッケージタグがもらえる
- ホテルやレンタカーなどの割引・優待サービスが使える
また、これはJALの公式サイトではなくJGCに関する他のブログやSNS投稿で見かける情報ですが、国際線のエコノミークラスで予約・購入したのに当日に突然プレミアムエコノミーやビジネスクラスに案内される、いわゆるインボラ(インボランタリー・アップグレード)の恩恵を受けやすくなるそうです。
私はインボラを体験したことがありませんが、もしそういう機会に恵まれたラッキー!と考える程度にしましょう。
JGCのデメリット5選
デメリット1 JGC獲得や維持にお金と時間のコストがかかる
まずはJGC修行だけで30〜100万円、加えてプランによりますがまとまった時間が必要です。
出張として会社から飛行機代を出してもらい、マイル登録を許してくれる会社の社員ならいいのですが、なかなかそうはいません。
仮にJGC獲得ができたとしても、年会費が1万〜3万円もするJALカードのCLUB-A以上のカードが必要なので、年会費が高いクレジットカードを持ち続ける必要があります。
しかし、これらのお金の問題はマイルやポイント、キャンペーンなどを活用することで安く抑えることができます。
時間の問題については有給休暇や長期休暇を含む休日の活用だけでなく、フリーランスや個人事業主になってパソコンとネットがあればどこでも仕事ができる人になって時間を作ることもできます。
デメリット2 ファースト・ビジネスクラスだけ使う人にとっては恩恵が少ない
国内線ファーストクラスや国際線ファースト・ビジネスクラスだけ使う人はJGCの恩恵は少ないです。
これらのクラスはJGC会員出なくても優先保安検査場やラウンジ、優先搭乗を利用することができます。
特にファーストクラスは、国内線ダイヤモンド・プレミアラウンジや国際線ファーストクラスラウンジなど、サクララウンジやビジネスクラスのラウンジより豪華で快適なラウンジを利用することができるんだ
なので、将来はファーストクラスやビジネスクラスに毎回乗るくらいお金持ちを目指したい方やもうすでにお金持ちになっている方にとってJGCは恩恵は少ないでしょう。
デメリット3 JGCを手に入れても使う機会がないともったいない
JALやoneworld加盟航空会社を利用する機会が少ないならJGCを取るのは考え直したほうがいいでしょう。
JALも好きだけどANAも好きだし、peachやジェットスターなどのLCCに乗って安く抑えたいなぁ・・・
上記を考えている方にとって、JGCはコスパが悪いです。
デメリット1にも書いたとおりJGC獲得にはお金と時間がかかるので、他社の飛行機にもたくさん乗りたい、LCCを使ってチケット代を安く抑えたいという方にはおすすめできません。
とはいえ、人によってはJGC相当であるAMC(ANAマイレージクラブ)のSFC修行をしてJGC修行をする愛好家もいるので、SFCもJGCも両方欲しいという方はチャレンジしてみてもいいでしょう。
デメリット4 JGCに入る20代はJALカードnaviやCLUB ESTを捨てないといけない
JALカードには学生向けのnaviや20代向けのCLUB ESTがあります。
naviは年会費無料や特典航空券のマイル割引が、CLUB ESTには年に5回分のサクララウンジが使えるクーポンやビジネスクラスのチェックインカウンターの利用の特典が使えます。
また、マイルの有効期限が通常36ヶ月のところ、naviは期限なし、CLUB ESTは60ヶ月に延長なのも魅力的です。
しかし、JGCに入るには、naviもCLUB ESTも退会しないといけないので、これらの恩恵を受けられなくなります。
逆にいえば「高い年会費を払ってでもマイル有効期限延長をなくしてもいいからnaviやCLUB ESTよりJGCが欲しい!」という20代や学生さんはぜひお金と時間を確保してJGC修行を。
ちなみにブログの作者さんはCLUB EST最後の1年の時にJGC修行をしてきたみたい
デメリット5 JGC会員が多すぎる?
JGC修行はテレビやネットにも取り上げられ、JGC会員になる人が急増しています。
そのため、せっかくJGC会員になったのにJGCの恩恵が以前より受けづらくなることがあります。
昨今では、JGC修行もテレビでも紹介されちゃってるわけで、
裏技でもなんでもないし、実際JGC会員だらけ。
今後、ますます増えていくんじゃないかなという危惧もあり、
JGC特典もいつまで維持されるか?という心配もある。特に、国内線JALを利用すると、JAL上級会員の多さを感じまくる。
JGCカウンターや優先搭乗で長蛇の列という不思議な光景。
サクララウンジも、いつ行っても混んでますからね。JGC会員だけで、ウジャウジャ居るわけで、
とりあえずバンクーバー JGC修行の必要性。JGC会員になって気づいたメリット・デメリット。
飛行機に乗らない人でも、同じ待遇ってなると、
JGCでは、なんだか納得もいかなくなるのが人間。
この引用した記事は2021年12月時点の投稿です。
せっかくJGC会員になったのにサクララウンジが満員で入れなかったり、せっかく専用カウンターや優先搭乗でも行列に並ばないといけない、空席待ちのライバルが増えるとなると残念な気持ちになります。
JGC会員数はJALの公式発表がありませんし、サクララウンジの方はキャンペーンや有料での申し込みによる利用者が増えたこともあるでしょう。
しかし、JGC会員が増えてしまってデメリットにしか感じない方は、お金と時間がかかりますがJGCプレミアやJMBダイヤモンドを目指したり、あえてファーストクラスに搭乗することでファーストクラス向けのラウンジや専用カウンター、優先搭乗でJGC会員よりも先にサービスを受けることをおすすめします。
JGC獲得におすすめの人・おすすめではない人
以上のメリットとデメリットを踏まえて、JGC獲得におすすめの人とおすすめではない人を考えてみました。
JGC獲得におすすめの人
- JALやoneworld加盟航空会社乗るのが大好き・乗る機会が多い人
- フライト前にサクララウンジでゆっくり過ごしたい・仕事をしたい人
- 普通席・エコノミーやクラスJ、プレミアムエコノミーだけどできるだけ搭乗時の混雑を避けたい人
- JALとの電話に早くつながりたい人
- もうすぐ30歳でJALカードのCLUB ESTの有効期限が近いけれどラウンジや専用チェックインカウンターの恩恵を引き続き受けたい人
JGC獲得におすすめではない人
- JALやoneworld加盟航空会社以外が好き・乗る機会が多い人
- そもそもこだわりの航空会社がない人
- ファーストクラスとビジネスクラスばかり乗る人
- 20代でJALカードnaviやCLUB ESTの恩恵を受けたい人
- 飛行機にお金をかけたくない人
JGC修行の方法
JGC修行の方法については以下の投稿先にまとめていますので、チェックしてください!
【注意】2024年からはJGCの制度・サービスが変わります
JALによると、2024年1月よりJGCはFLY ON プログラムから新しいステータスプログラムに変わります。
今後はJALに乗るだけでなく日常生活においてJALのサービスをたくさん利用する(JALカード、JALショッピングの利用など)、生涯にどれだけJALに登場したか(国内線は搭乗回数、国際線は搭乗距離)で変わります。
その一方でJGCのステータスの基準や内容も2024年1月から変わります。
2024年からJGCのステータスを獲得するのに、JALの生涯の国内線搭乗回数や国際線搭乗回数、JALのサービス利用が必要となるため、2023年までのようにJMBサファイア会員になればJGC会員になれる、というのがなくなります。
新しいステータスプログラムの詳しい内容は2023年秋に発表する予定とのことですが、JGCのサービスが改善になるのか、改悪になるのか、正直のところは分かりません。
もしJGC修行をするなら来年ですか?再来年ですか?
いえ、今でしょう!
例えJGC会員の制度の内容が変更してても、ここまで記事を読むJALが大好きなあなたなら今の条件で今すぐJGC会員になって欲しいです。
なので、可能であれば2023年12月までにJGC修行をしてJGC会員になることをおすすめします。
ちなみにFLY ON プログラムは維持されるので、まずはサファイア会員を目指しましょう♪
最後に!〜JGC会員になるのは無駄じゃない!〜
JGCのメリットとデメリットの各5選はどうでしたか?
私はJALが大好きで、JALに今後乗りたい方にとってはJGC会員になるのは無駄どころか、修行で時間とお金をかけた以上に価値があると自信を持って言えます!
実際にJGC会員になり、優先搭乗やサクララウンジを利用できることになってかなり快適な空の旅を送れるようになったので、私はJGC会員になって良かったと思います!
しかし、JMBサファイア会員になってJGC会員になれるのは、笑っても泣いても2023年12月までが最後です。
しかし、JALが大好きで旅をしながら働きたいなら、JGCは旅をしながら働きたいあなたを力強くサポートしてくれるでしょう。
時間とお金を考えた上で、ぜひJGC修行を検討してみてください。
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